起業の資金がない。最初はどうすればいい?
だったら起業するな! と一般的には言われてしまいそうですが、私自身起業した際も、起業して数年たった時期もまったくお金がありませんでしたが、何とか今日まで会社を経営してきました。
開業資金などは一般的に事業では資本といわれます。
資本には大きく分けて3種類あります。
・自己資本
・銀行資本
・他人資本
自己資本はその名の通り自分の用意できるお金のこと。
銀行資本は銀行からの借り入れ。
最後の他人資本というのが意外と大事で、事業に協力してくれる仲間や両親、経営者などからの出資といったところでしょうか。
自分の事業への想いやビジネスへの可能性を周りにぶつければ、協力者を得ることも十分できるはずです。
とはいえ私も実は周りにお願いしてお金を出資してもらうのが苦手なタイプで、開業当初は銀行から融資を受けました。
今考えると大学卒業したての自分によく銀行が貸付をしてくれたなと不思議ですが、実際に300万の融資を受けることができました。
ただ、事業はずっと順調だったわけでもなく、もちろん資金繰りでもかなり苦労しました。
というか水道、電気、ガスが止まることなんて当たり前・・・。 結論から言うとそれは周りに迷惑が掛かっている状態なのでダメな事例です。
では、資金がないとやはり起業してはいけないのか?
今はなんとか黒字経営で資金繰りも安定している私の答えは「ノー」です。
お前失敗しとるやないか!罵声がとんできそうですが。そのヒントは私が第二創業期と勝手に捉えている今の成功への入口にあります。
当時起業した惰性でなんとか会社は経営したものの、自分の給料なんて出ないし、もちろん事業に投資なんて出来ない状態。
ただ、このままじゃ食っていけないと焦っていた私は、とにかく時間だけはあったのでお金のかからない事業を探しまくりました。
嘘みたいな話ですがGoogleで「独立開業 自己資金0」みたいなワード検索。
しかも、検索で表示されたページを20ページ目とか普通にクリックしていました。
そして「これだ!」という企業に直電。もちろんあっさり断られるのが当たり前。
しかし、呪われたように電話しまくっていたらある会社が「面白いやつだな。今から会社これるか?」といってくれました。
それが今の事業のベースとなっている建設業への第一歩でした。
会社との面談ではお金がないことやスタッフはいること、今までやってきたことなど、まるで新卒社員の面接のように自分と会社をPRしました。
結果的に当時の常務に気に入ってもらい、資材や道具はとりあえず貸してもらい、ありがたいことに代金の先払いまでしてもらいました。
そうして私の第二創業期がはじまり、事業も人もお金も徐々に安定し、オリジナリティをだして今では関東を代表する住宅メンテナンス業者となりました。
このケースは例外だと感じる方もいらっしゃると思いますが、言いたいことは「熱意さえあれば周りの会社や経営者は力を貸してくれる」ということ。
これは綺麗ごとではなく事実です。
今となっては、私も起業家に少しはアドバイス出来る立場となりましたが、経営者は若い起業家が好きなので当時の常務の気持ちがわかります。
もちろん若者を騙そうとする輩も多いのでそこは注意が必要ですが、きちんとした経営者は必ず力を貸してくれます。
そして、もうひとつ大切なことは「経営者として走り出したなら無意味なプライドを捨てること」
プライドで飯は食ってはいけません。
例えば、自分は経営者なのにこんなことはしたくないとか、俺はこんなことしなくてもいつか成功するとか。経営者に格好の良さを求めてはいけません。
周りを見渡せば高級外車を乗り回したり、豪邸に住んでいる会社社長が輝いて見えることもあるでしょう。
しかし、成功は突然降ってきたりしません。
仮に一瞬降ってきても足元がしっかりしていなければ継続することはありません。
私がどんな成功者と話しをしても同じ答えが返ってきます。
お金や成功は、その器をもっている人にしかやってきません。
起業したてのあなたはとにかくその器を大きく、清潔に保つことが成功への一番の近道です。 お金がなくても器を磨くことは可能です。
例えば、和民グループ代表の渡邉美樹さんは、居酒屋を開業するために佐川急便で必死に働いて開業資金を作ったのは有名な話です。
渡邉社長にとっては佐川急便で働いているときからすでに起業は始まっていたのだと思います。
とにかく社長や代表取締役、経営者という肩書に惑わされずに起業家としての芯をしっかり持ち続けること。
その志を持っていればその時点であなたは起業家ですし、あとはタイミングや縁が必然とやってきます。
お金がなくても起業家には誰でもなれます。
fuzzysでは資金がない方や起業したいけど何からはじめてよいかわからないアントレプレナーのための独立支援を積極的に行っています。
・資金がなくても起業はできる
・逆に資金があっても失敗する人はする
・資金よりも起業家としての志が大切
・志さえあればいつでも起業できる
・起業家にとっては雇われていてもすでに起業ははじまっている